あなたのようになりたくて

藤子・F・不二雄大全集の『オバケのQ太郎』を読んでる。

25年振り位に読んでるはずだと思うけど、今読んでも、やっぱり、面白い。

俺は子供の頃から、ジャンプ系の、特にヒーロー系漫画が、あまり好きではなく、主人公達に憧れを抱くということが無かった。

悪と戦うヒーローよりも、マイペースに日常を過ごすQ太郎の方が、断然、魅力的に感じた。

子供の頃からの憧れだったQ太郎に、大人になって、30歳にもなった今の自分が再会できたこと。

懐かしさと、嬉しさと、未だにQ太郎のようには生きられていない自分への気持ちと、それでもQ太郎への憧れが未だに変わっていない自分と。

……こんなことを、うだうだと考えてるうちは、Q太郎のようになるのは、いつまで経っても、無理なんだろうなぁ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

わかれない

衿沢世衣子の『シンプル ノット ローファー』を買って読んだ。

作者の事も作品の事も全く知らなかったのだが、本屋で出合った時に、何かキタ。

で、実際に読んでみて、改めて、何かキタ。

何がキタのかは、自分でもよくわからん。

けど、何かキタ。

個性的なんだけど、すごく素直な感じの絵柄に、何かキタ。

とてつもなくすごいことが起こるわけじゃないけど、退屈もしない日常に、何かキタ。

俺は女子校に通ったことがないから、実際のところはよくわからんのだけど。

少なくとも、俺が実際に関わってきた生身の女に対する感情って、何かウザイ。

女一人でも十分すぎる程ウザイのだが、群れれば群れる程、更にウザさ倍増でゲンナリ。

だから、俺は基本的に、生身の女は嫌いだ。

でも、この漫画は女子校が舞台で、男なんて申し訳程度にしか出てこない程、女だらけ。

なのに、何故だか全然ウザくない。

むしろ、何だか清々しいくらい。

そして、根拠はないけど、嘘くさく感じない。

少なくとも俺は、女子校って、こんなだったらいいなぁ、と思った。

現実なんか、知ったこっちゃないけど、こんな理想の世界が、きっと何処かにあってもいい。

出てくる女の子は、みんなかわいい。

特に俺は、ナカジがかわいいと思う。

アホな子程かわいいものだ。

ナカジが男だったら、一緒に立ちションしながら何処まで行けるか競走してくれるような気がするから。

時々こういう漫画に出合えるものだから、それでも俺は生きててよかったなぁ、と思う。


……ただ、未だに「ガーデン」の内容だけは、理解出来てない。

今のところ、何度読み返しても、わからない。

でも、とりあえず、わかれるようになるまで、読んでみようと思う。

わかれなかったら、それはそれで、別にいいや、とも思うから。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

学生服とジーパンと

『3月のライオン』を読み始めてみた。

『ハチミツとクローバー』はアニメは全部観てたけど、漫画は全く見なかった。

リアルで死にたくなる程落ち込んだ気分の時に、
アニメ版ハチクロの根岸のおじさんの回を観る。

俺は多分、根岸のおじさんが愛おし過ぎるんだな。

それはそれとして『3月のライオン』。

羽海野チカさんの漫画自体を読むのは初めてだったけど、
アニメのハチクロは面白かったんだから、コレもそこそこ面白いに決まってるだろうという、
ある程度の安心感を持って読み始めたんだけど、初っ端から漂う不安な空気。

何だろう。読めば読むほど不安になる。

いたるところに笑いや可愛い女の子(ついでに男連中もなんか可愛い(バカ)奴が多い)を散りばめて誤魔化してはいる感じだけど、
それでもやっぱり、すげえ不安になる。

確かに時々優しい気持ちになれたりもするんだけど、
それでも漂う不安な空気が絶対に拭えない。

どうしようもなく不安だから優しさを求めているはずなのに、
その優しさがむしろ余計に不安にさせる。

そもそも川が好きというのがかなり不安なんだよな。

以前、大きな川が近くにある会社に勤めていた頃、
精神が不安定になると、昼休みは会社から出て、
昼飯も食わずに土手に腰掛けて川を眺めながら、ただただぼんやりとしていた。

心理学とか精神学とかはよくわかりゃしないのだけれど、
川になにかを依存してしまうような人の精神状態が良好だとは俺には思えない。

でも、それでも、こんなにも不安でどうしようもないのに、こんなにも面白いと感じるのは、
俺がどうしようもなく不謹慎な人間だからなのだろうか。

将棋のルールなんて全くわからないし、この漫画を読んでも将棋のルールなんて覚えられないと思うけど、それでもこの漫画は面白いのだ。

やっぱり漫画ってすげえなと思う。

そんな『3月のライオン』第1巻の中で俺が一番気になってしょうがなかった場面は、
開始直後に幸田との対局当日の朝に零が、
学生服のズボンとジーパンのどちらを穿くのかを選んでいる場面だったりした。

正式な将棋の対局において服装に決まりがあるのかどうか調べてないのでわからないけど、
零は心のどこかで、幸田とジーパンを穿いたラフな格好で、何の気兼ねもなく素直な気持ちで、屈託ない子供のように接したいと望んでいるのかしらと。

望んでいないのに家族を失ってしまった零も、
死んでほしいほど家族が憎かった俺も。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

そんな気がした。

『空色動画』が面白かった。

普通、人は一人じゃ寂しくて耐えられない。

だから、寂しさをごまかす為に、一人でも出来るような何かに没頭してみたりする。

運が良ければ、自分と同じようなことに没頭している人と出会って、馴れ合えたりするのかもしれない。

でも、ただの馴れ合いでは友だちにならない。

自分とは全く感性の異なる未知の存在。

思いもよらない言動で、楽しませたり、怒らせたり、不安にさせたり、わくわくさせてくれたり。

そんな相手と出会って、お互いの良い所も悪い所もひっくるめて認め合えた時に、初めて友だちになれるんだと思う。

根暗の絵描き、頑張り屋のパンクロッカー、傍若無人の帰国子女。

てんでバラバラなはずの三人が、ひょんなことから同じ目標へ向かって一緒になって突っ走る。

純粋だから恥ずかしい。

恥ずかしいから愛おしい。

気持ちよくて、懐かしくて、羨ましい。

だからこの漫画は「青春」じゃなくて「空色」なんだな。

そんな気がした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「なんでもない」と彼女は言った

『ささめきこと』

1巻の時に感じた切なさは、他人事の切なさだったのかもしれない。

2巻を読んでいて感じる切なさは、身近すぎて、少し辛い。

蒼井さんを見てると辛い。

何だか分かりすぎて辛い。

読者であるはずの自分が、ただの傍観者であるはずの自分が、何故か今読んでいる漫画の中にいるような違和感。

少し残酷な物語を平気で読んでいられるのは、自分はただの読者であるという絶対的な距離感による安心感があるからだ。

漫画の中のキャラクターのはずなのに、漫画の中のキャラクターになりきれていないような蒼井さん。

場違いな飲み会に成り行きで参加してしまっているような、居心地の悪さ。

楽しむのではなく、楽しもうとしないと、とてもじゃないけど生きていけない。

蒼井さんの居場所は、あまりにも残酷だと思う。

そんな場所に、かつては自分もいたはずだから。

まぁ、それでも蒼井さんのご両親だけはとてもいい人そうなので、自分よりは大丈夫だと思うと、少しは安心できる。

この辺のバランス感覚は作者の思いやりなんだろうな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

疲れてるんだ、今は。

僕は基本的に漫画雑誌は読みません。

でも漫画は大好きなので、単行本は沢山買います。

あまり他人の評価に左右されたくないので、買う時は本屋さんの店頭で、絵柄や装丁が自分の好みに合えばとりあえず買ってみます。

なので、時々は、実際に中身を読んでみたらあまり自分の好みと合わなかったなぁ……ということもあるのですが、殆どの場合は新しい出会いに喜びを感じることが出来ます。

一番最近の出会いだと小石川ふにさんの『ゆるユルにゃー!!』でしたね。

正直、最初はかわいさを売りにしただけで大して中身のない最近ありがちの4コマ漫画かなぁ、などと大変失礼な先入観を持った状態で読み始めました。

絵柄がとても自分好みでかわいらしく、実際はなんだか凄く大変な状況に巻き込まれているはずなんだけど、そんなことは全く感じさせないやわらかい雰囲気。

読めば読むほど引き込まれるのですが、決して熱中するわけではなく、なんとなくコタツの中から出られなくなるような感覚です。

作中でキャラクターがこんな台詞を言う場面があります。

「せつない時や疲れた時はただかわいいだけのモノの方が心が喜ぶの」

子どもの頃から自分が熱血ものやバトルものをあまり好んでは読まない理由が理解できたような気がしました。

ただかわいいだけでも充分なのですが、4コマ漫画としても、4コマ漫画ならではの面白い表現を使用しているような箇所がところどころに、読んでいて疲れない程度に用意されているのも好感が持てます。

ちゃんと生命があることを感じられるように、生き生きと存在しているキャラクターたちを見ているだけでも、とても嬉しい気持ちになれますので、疲れている人も、そうでもない人も、よろしければ読んでみて下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

塩男

最近、というかつい先ほど仕事の帰りに購入して電車の中で読んでいた漫画『眼鏡なカノジョ』が、とても気持ちいいです。

タイトルからも察しがつく通り、登場するヒロインは全員眼鏡着用という、ピンポイントにクリティカルな極楽仕様のラブコメ短編集です。

ヒロインの年齢も下は「小学生」から上は「社会人」までと、イチロー並みの守備範囲の広さ。

まぁ、ぶっちゃけてしまえば、漫画のヒロインが可愛いのは当然なのですが、この漫画の侮れないところは「ヒロインよりも相手の男の子の方がむしろ可愛いんじゃないだろうか?」と感じさせるところかもしれません。

……いや、性的な意味ではなく。

同性から見ても、思わず応援してあげたくなるような、良い意味でおバカな奴らばかりなんですよ。

そんな愛すべきおバカな奴らのおかげで、ヒロインたちはより魅力的に輝いて見えるのです。

スイカの甘さをより引き立てる塩のような、この漫画のおバカたちに乾杯♪

AVだって、どんなに女優が好みでも男優のおかげで台無しになること、ありますもんねぇ?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

ひとりごと | アイドルマスター | アニメ | ゲーム | 漫画