俺はアイドルじゃない、プロデューサーだ!
『アイドルマスター ディアリースターズ』を、遊んでみた。
結論から言うと、つまらなくは、ない。
素直に「面白い!」と言えないのが、ファンとしては、辛い。
まず、根本的に、今までのシリーズとは、ジャンルが違う。
今までは、育成シミュレーションだったアイマスが、ただのテキストアドベンチャーになってしまった。
まぁ、実際、それはそれで、別にいいのだ。
今までだって、育成要素の無い、アイドラやドラマCDだって、楽しめてたんだから。
でも、それならそれで、完全に割り切った仕様にしてくれれば良かったものの、わざわざ入れた、レッスンやオーディションが、快適なプレイの邪魔をしている。
中途半端なことはしないで、DSで、漫画や小説を読むように、手軽に楽しめる、純粋なテキストアドベンチャーとして発売してくれれば良かったのに……。
3人の主人公や、サブキャラ達は、とても魅力的で素晴らしいんだけど、プレイヤーがアイドル側の視点で、物語を進めていくという仕様は、意外と厳しかったのかもしれない。
3人の中で唯一の男性主人公である、秋月涼シナリオは、同性ならではの悩みや葛藤に共感し易い上に、始終狂いっぱなしのシナリオで、本来なら最も違和感があるはずだと思っていたのに、最初から最後まで、飽きることなく楽しむことが出来た。
それに比べて、日高愛と水谷絵理シナリオは、正直、かなり困った。
想像以上に、感情移入がし辛かった。
愛は、とにかく元気でかわいらしいので、傍から見ている分には良いのだけど、自分自身がこの娘になりきって遊ぶには、尋常じゃないエネルギーが必要になる。
が、正直、そこまで苦労して、遊びたくなんかない。
また、まなみの解雇問題に、なんだかんだで納得出来てしまう愛にも、違和感があった。
俺みたいに、30年も生きてきて、社会に出て、それなりの経験も積んできたっていうオッサンなら、納得も理解も出来て当然の問題だと思うけど、13歳当時の俺だったら、あの問題には絶対に納得出来ないハズだと思う。
ラスボス母ちゃんの凄さが、このゲーム内からだけでは、プレイヤーにイマイチ伝わりきっていないのも、違和感があった。
感情移入を妨げる要素が、あちこちにあり過ぎるんだよな。
絵理シナリオもそう。
シナリオの大半を占める、絵理の対戦相手への妨害工作問題は、どうもリアリティーに欠けているように感じた。
更に、もっと根本的な部分だけど、絵理がどうして引き籠ってたのか? とか、尾崎さんと絵理の出合ったきっかけとか、そういった肝心な部分が説明されていないので、絵理のようには尾崎さんに入れ込めないプレイヤーは、なんとも言えない疎外感を味わうと思う。
女性なら、愛と絵理にも、違和感なく感情移入して楽しむことが出来るのかは、興味がある。
色々と、問題や不満のあるストーリーと比べて、ステージはかなり完成度が高いと思う。
DSの性能では、どうしたってグラフィックがしょぼいのは仕方がないけど、その分、キャラクターの動きや、ステージの演出には、目を見張るものがある。
何より、PSP版であんなにいい加減だった、リップシンクがきちんと出来ているのが嬉しいじゃないか。
もう、ハッキリ言って、これだけでも、PSP版より、DS版の方が優れていると言ってしまっても、過言じゃない気がする。
それ位、PSP版が酷かったと、言い換えられるのかもしれないけど……。
プレイリストを作成して、ステージを連続再生できる機能も、素晴らしい。
っつーか、なんで今までこの機能が搭載されていなかったのかが、かなりの疑問なんだけどな。
じゃぁ、今後もDSでの続編が展開されることを望むのか? と問われれば、勿論、NOだ!
DSとしては、十分に頑張っているとは思うけど、別に、その頑張りは求めてないから。
俺達が求めているのは、ハイビジョンの大画面で歌って踊るアイドル達の姿なんだよ!
だから、俺は、年末のイベントで、貴音・響・愛・絵理・涼も登場する、PS3版のライブフォーユー! の発表があることを、期待している。
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